環境に優しい紙製素材パッケージ(シールドプラス®日本製紙)を使用しています
いつもConcheウェブページをご覧いただきありがとうございます。
当店では2020年1月のリニューアルオープン以降、環境負荷や資源保護への取組みを強化して参りました。
このページではそのうちの1つをご紹介いたします。
■ 紙製素材の袋へ切り替え
移転を決めてから絶対に取り組もと考えていたうち一つ「パッケージ」。
当店のようなマイクロバッチとも言えるほどの小規模の製造所でも、従来のプラスチックおよびアルミ基材のパッケージ袋の年間使用量は10,000枚以上もありました。
菓子製造業として商品を販売するためには食品を保護するための包装と原料や賞味期限などの印字は欠かすことはできません。
無くすことのできない包装袋で、かつ資源の消費量で最もボリュームのある袋を、環境負荷の少ないもの、可能な限りカーボン・ニュートラルなものへ切り替えたいということは切実な思いでした。
その考えの中で出会ったのが、環境に優しいバリア素材「SHIELDPLUS(シールドプラス)」(日本製紙)です。
こちらのページでは当店の商品が採用例としてご紹介されています。
(引用元:日本製紙シールドプラス特設サイトhttps://www.nipponpapergroup.com/shieldplus/)
■ 袋になるまでの苦労
当時、木質素材100%から成る基材に製紙用水系塗工技術を活用したバリア塗工層を付与することで誕生した、『環境に優しいバリア素材』「SHIELDPLUS」(日本製紙)の採用例は岐阜県の和菓子店1店舗のみでした。
これまでは既製品の袋を使っていましたが、この素材の商品は販売されておらず、オリジナルで製作する必要があります。
製袋を請けてくださる業者は静岡で探そうと決め、協力くださったのが静岡市駿河区の「シンコーパッケージ」様です。
当然過去にこの素材を使って袋を作ったこともなければ、製造方法のノウハウもないため試行錯誤の繰り返しで苦労をかけてしまいました。
構想から約半年。何とか望む形を実現することができました。
■ 商品価格への影響
一度に製作する袋は40,000枚以上あります。
これまで既製品を2,000枚ごとに注文していたことに比べると大量となってしまいましたが、反面良い事もありました。
それは1袋あたりの価格です。
当店のパッケージは商品ごとに対応するために、この紙製バリア素材の袋に紙基材のシールを貼付しています。
そのシールは自前で印刷しているのですが、印刷コストは年間で数十万円と掛かっていました。
チョコレートを食べ終わった後はゴミとなってしまう食品包装ですから、少しでも無駄になるものは減らしたい…。
そのため今回はパッケージ袋だけでなく、サイズが適切で大量に販売されている安価なシール台紙、印刷時に使用するインクの量が少なくなる印刷デザイン、これら全てを同時見直すことにしました。
リニューアルでは低減したコスト分ですが値下げの価格改定を実現しました。
分かりやすい価格へ一斉に変更をしたため商品単体では値上がりしたものもありますが、平均価格は数十円下がっています。
■ 今後の展開
しかしながら、実はこの袋は紙素材のため普通紙と同様にスタンプを押したり印刷をすることができます。
今後当店では、このオリジナル袋に対して直接印刷をできるように準備を進めています。
シールを使用しなくて済むようになるため、より資源の使用量を減らすことができます。
そしてシール台紙代金とシールを貼付する手間代がさらに低減できる見込みです。
印刷可能な範囲も広がるためデザインの幅も広がりますし、オーダーメイドのパッケージなどもより高品質なものが実現できるようになります。
ぜひ今後の展開にもご期待ください!
0コメント