カカオ豆からチョコレート作りワークショップ @こどもクリエイティブタウン「ま・あ・る」

8月14、15日に『カカオ豆からチョコレートを作ってみよう』の講座を静岡市清水区のこどもクリエイティブタウン「ま・あ・る」にて開催しました。

#おうちでビーントゥーバー」キットをベース(※)とした内容でこども達と一緒にチョコレートをつくりました。

(※時間が90分と限られた中での実施だったため当日は焙煎済のカカオ豆を使用しました。)


❏講座の様子

(※写真はサポートいただいたま・あ・るスタッフさん撮影データを使用しています。)

①チョコレートの原材料を知る

まず最初は目の前に並んでいる各材料を説明し、普段食べているチョコレートがどの様なものでできているのか紹介します。


②作業工程の確認

次にどんな作業を経てチョコレートになっていくのか説明し、こども達にはピンと来ない工程の名前が並んでいますが、これから自分で行う作業のイメージを持ってもらいます。

③カカオ豆の殻を取り除く

カカオ豆を手にとって殻を手で剥いていきます。少し硬いので低学年の子など苦戦している様子も見受けられましたが、隣同士協力して作業を進めていきます。

カカオ豆がチョコレートの香りがするのか、どんな香りなのか、実際に確認している子もいました。


④カカオを粉砕する

殻を取り除いたカカオ(カカオニブ)をミル(フードプロセッサー)を使用して細かくします。

粉砕すると香りが部屋中に広がり、こども達は「チョコレートの香りだ!」と気付いたようです。

一気にチョコレートらしさを帯びてきますが、まだまだ序の口です。



⑤ 乳鉢を使って微粉砕(磨砕)する

まだ粒が大きいカカオを、乳鉢を使って細かく磨りつぶしていきます。

力をつかう作業なので、二人一組で力を合せて進めていきます。




温度が下がるに連れて乳鉢で回すのが難しくなってくるため、時折電子レンジを使って40℃程度に温めならがら作業を行っていきます。

⑥ 砂糖を追加する

少し見た目がしっとりとして滑らかになり始めたら砂糖を追加します。

砂糖も粒が大きくざらつきがあるために、完成した時に細かくなるようにまずは最初に足します。


⑦ 粉ミルクとココアバターを追加する

ある程度滑らかになったところで、残りの材料を足していきます。

ココアバターは予め電子レンジで溶かした上で追加します。


⑧ 均一になるように更に混ぜる

全体が混ざるようにかき混ぜつつ、磨りつぶし作業の最後の追い込みです。

ほとんどチョコレートができている状態なので滑らかになっていますが、美味しいチョコレートになるようにもうひと頑張りしてもらいます。

⑨ テンパリング

充分に滑らかなった段階で、今度はチョコレートの温度を下げていきます。

乳鉢自体を氷水に漬けながら、約29℃になるまでしっかり混ぜながら冷やしていきます。

⑩ 型へ流し込む

チョコレート成形用の型(今回はアルミカップを使用)へ流し込んでいきます。

⑪ 冷蔵庫で冷やし固める

一人づつ流し込んだら、冷蔵庫で10分程度冷やして固めていきます。

みんな同じ型を使ったので、中には四角くしたりハート型に曲げたりとこども達はそれぞれ工夫していました。


⑫ 完成!

講座はこども達が自分で作ったチョコレートを試食しておしまいです。

手作りのため普段食べているチョコレートのイメージとは少し違ったものになりますが、少し残った粒つぶ感やカカオの香りもそれはそれで美味しく感じてくれたようです。

ミルクチョコレートの材料で作りましたが、一部の甘いチョコレートに慣れたこどもには苦く感じる場合もあったようですが、概ね「美味しかった」「楽しかった」と感想をいただきました。



『静岡市こどもクリエイティブタウンま・あ・る』スタッフさんのブログにも写真や動画が紹介されています。

今回は夏休み期間内の店舗定休日に実施しましたが、次回もこどもたちの長期休みの期間で実施予定です。

ま・あ・るが発行の季刊誌「まあるんダ!」(静岡市内全小学校配布)やま・あ・るのお知らせページで告知されますが、参加者募集の際には当サイト上でもお知らせいたします。

ご自宅で挑戦したい!という方はぜひ当店の「#おうちでビーントゥーバー」キットをご利用ください。

クラフトチョコレート専門店 Conche

2015年に静岡で創業したカカオ豆から一貫製造するクラフトチョコレート専門店。2021-22ICAアジア金賞受賞。 地元の美味しいフルーツや特産品とカカオを組み合わせたオリジナル商品が特徴です。 定番の組み合わせも、一見意外に見える組み合わせも、カカオはすべて美味しく包み込んでくれる深い魅力があります。 チョコレートを通じて豊かな静岡の魅力も再発見してもらえれば幸いです。